浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

淀屋橋 MJB珈琲

No.3831(再)
【今日のレトロ店】
淀屋橋に行く意味はもうない
淀屋橋 MJB珈琲」

その店があるからその街に行っていたのに、最近は店が閉店してしまい、街に行く意味がなくなることが多い。淀屋橋のMJB珈琲(閉店)もそのひとつだ。東洋陶磁美術館に行く以外、淀屋橋に行く意味はもうない。

緑色の珈琲缶でお馴染みのMJBは淀屋橋の象徴だったスポーツ用品店ミズノの横にあり、半地下にあった。店の<七色の珈琲>のフレーズは1週間毎日違う種類のコーヒーが飲めるという意味で、お昼は淀屋橋のサラリーマンで満員の人気店だった。

20代は堂島でコピーライター、30代は北浜でサラリーマンをしていたおれだが、その間は常にMJBが個人的休憩(笑)や昼寝、アイデアを出すための外部書斎だった。閉店が残念で仕方がないよな。
★★★★★

 

 

MJB珈琲

No.3830(再)
【今日の珈琲】
これこそアメリカの味
「MJB珈琲」

いつも、ではないがたまに飲みたくなる珈琲がMJB珈琲だ。あまりコーヒーを飲まない人もあの緑色の缶に黄色いフタは見たことがあるんじゃないか。

MJB珈琲は1881年に生まれた。名前のMJBは創業者のMax Joseph Brandensteinの頭文字から付けられている。昔はよくテレビで、西部開拓時代に野営する男性が「旨いコーヒーとなら馬の鞍と交換してもいい」と言うナレーションのコマーシャルも流れていた。

アメリカに行った時、ロサンゼルスのダイナー(列車型簡易食堂)で朝食を注文したら店の人がMJB珈琲の缶からコーヒーを淹れていた。まさにアメリカ国民のための珈琲だ。
★★★★★

【テレビCM】
https://youtu.be/tiiTSZYLHu8

 

「仕掛人めし噺」

No.3829
【今日の1冊】
秀逸なグルメ劇画
仕掛人めし噺」

前回に続いて今回も漫画。池波正太郎原作の小説「仕掛人藤枝梅安」の人気劇画から、酒と食事シーンのみピックアップした「仕掛人めし噺」をご紹介。

池波時代ノワールの最高峰
仕掛人 藤枝梅安」数々の映像化とともに50年以上愛される不朽の名作に、ありそうでなかったスピンオフ漫画が誕生!テーマは池波文学の醍醐味のひとつ〈グルメ〉。「仕掛人藤枝梅安」劇画版を完結まで描ききった武村勇治が、江戸の闇に生きる仕掛人たちのうたかたの安らぎと垂涎の絶品料理の数々を改めて入魂描破! 豊川悦司主演の劇場版最新作「仕掛人・藤枝梅安」でも話題沸騰の時代劇の金字塔を完全コミカライズ。池波正太郎生誕100年の節目に贈る、史上初『仕掛人 藤枝梅安』の美味しい外伝。

鬼平犯科帳」「剣客商売」そして「仕掛人藤枝梅安」にしても共通するのは酒と食のシーンだ。江戸時代の美味しそうな料理が登場する。これは池波正太郎の時代小説の醍醐味とも言える名場面だ。「仕掛人めし噺」は肝心な〈仕掛〉の部分をあえて外し、料理に絞っている。これはこれで秀逸なグルメ劇画だな。
★★★★★

https://youtu.be/5

6LVHmfmW6k?si=DGhZVA-wZCJqgdH6

 

 

ナイトバーズ

No.3828(再)
【今日の1曲】
夜のドライブにはこの曲
「ナイトバーズ」

5年くらい前にシャカタクの「インヴィテーション」をご紹介した記憶がある。今回は同じくシャカタクの「ナイトバーズ」だ。もしかしたらこの曲も取り上げたかも知れないんだがまあいいか。

車を運転できないおれは友人やGFとドライブする時、地理感覚もゼロなんでナビの役目も無理だから自然と音楽担当になる。前日にイメージに合った曲をセレクトする。復路が夜になる時はシャカタクの「ナイトバーズ」を選んだ。シャカタクのアルバム自体がドライブ向けなんだが、夜にはやはり「ナイトバーズ」が一番ふさわしい。この曲を聴くと、夜の国道2号線を走るGFのホンダシティを思い出す。

1982年発表の「ナイトバーズ」はバブル突入期の代表的な音楽であり、その後に流行ったカフェバーには必ず流れていたな。
★★★★★

【ナイトバーズ】
https://youtu.be/CfYVJQUauRs

【ライブ】
https://youtu.be/PoVLt1Gsaew

 

そして僕は途方に暮れる

No.3827(再)
【今日の1曲】
やはりこの曲
「そして僕は途方に暮れる」

ウォークマンをランダム選曲にして聴いていると久々に大沢誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」が流れてきた。懐かしいねえ。この曲はまだドーナツ盤の頃だった。

見慣れない服を着た
君が今 出ていった
髪形を整え
テーブルの上も そのままに

「そして僕は途方に暮れる」は1984年に発売された大沢誉志幸の5枚目のシングルだ。愛し合った恋人同士か夫婦が別れるシーンを歌ったものだが、おれは2番の歌詞も好きだった。

ふざけあったあのリムジン
遠くなる 君の手で  
優しくなれずに 
離れられずに思いが残る

大沢誉志幸の曲ではやはりこの曲がダントツにいい。久しぶりにアルバムを聴いてみようかな。
★★★★★

【そして僕は途方に暮れる】
https://youtu.be/Re8l4a48R70

【生演奏】
https://youtu.be/BIgZZQ7u4oU

 

 

俳句を作る

No.3826 
【癒やされる時間】
なかなか高尚な趣味
「俳句を作る」

趣味にお金がかけられないサラリーマンやシニア世代に勧めたい趣味は俳句だ。

俳句は四季を織り込んで、5字7字5字の計17文字の文章を作る。初心者にはなかなか難しいが、詩や短歌よりは区切りがある分、作りやすい。作家や俳優で俳句を趣味とする人は多いし、無料で市民参加の俳句講座なんかもある。

四季(季語)や花鳥風月を17字で表現するのはなかなか高尚な趣味だし、日曜日の昼下がりには最適な癒やされる趣味と言えよう。

手酌酒
湯豆腐旨し
外は雪
       原田浮月堂

 

中一時代

No.3825(再)
【レトロスペクティブ】
今はなき学年誌
「中一時代」

おれが中学高校の頃は学年誌と呼ばれるものが存在した。幼児向けには「たのしい幼稚園」であり、小学生向けには「たのしい小学○年生」だ。

中学生になると、旺文社の「中一時代」と学研の「中一コース」があった。これらは「高三時代」「高三コース」まで続く。内容は中間・期末テスト対策や受験に向けての勉強ネタ、読者の投稿記事、コバルト文庫みたいなライトノベルなどが掲載されていた。我が家は兄が中一コース、おれが中一時代を購読していた。当時の表紙は山口百恵桜田淳子などが多かった。今は書店でも見ないから、両誌共に廃刊したのだろう。

中一コースも中一時代も、年間購読予約すれば特典として万年筆が貰えた。考えてみればあれが人生初の万年筆だったのだろうなあ。
★★★☆☆