浮月堂黄昏抄

風流候・原田浮月堂の花鳥風月な日々

「つつまし酒 あのころ、父と食べた「銀将」のラーメン」

No.4333
【今日の読書】
「つつまし酒 あのころ、父と食べた「銀将」のラーメン」

パリッコの「つつまし酒」シリーズの続編「つつまし酒 あのころ、父と食べた「銀将」のラーメン」を読む。

大好評「つつまし酒」シリーズ第2弾。コロナ禍によって日常は一変し、「酒」の立場はかつてないほど悪いものになってしまった。限られた条件の中、おもに自宅周辺を舞台に、シチュエーションやグッズ、お酒やつまみにこだわったりと、「お酒にまつわる、自分だけの、つつましくも幸せな時間」をより貪欲に楽しもうと、気鋭の酒場ライター・パリッコが奮闘。読むと飲みたくなる、小さな幸せを紡いだ〈ほろ酔い〉エッセイ集。

前作同様に、著者の酒の飲み方がいい。どんなところでも、どんな肴でも楽しみながら酒を飲む。この姿勢が素晴らしい。コロナ禍で閉店した居酒屋も多かったが、パリッコみたいな酒場ライターがいる限り、居酒屋文化は消滅しない。