No.3117
【浮月堂 JAZZ名盤紹介】
暗黒小説にふさわしい曲
「危険な関係のブルース」
ジャズで一番カッコいい曲は「危険な関係のブルース」(1959)だ。
アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズが演奏するこの曲は、映画「危険な関係」に使用された。
「危険な関係」はフランスのラクロによる黒い不倫小説だ。1782年発表以来、フランス、アメリカ、韓国、中国、日本等で時代設定を変えて8回映画化されている。
外交官夫妻のバルモンとジュリエットはパリの社交界の花形だ。 しかし実際の2人は互いの情事の成果を報告しあう奇妙な夫婦関係を続けていた。 ジュリエットは愛人だったアメリカ人のコートが18歳のセシルと婚約したことを知り、嫉妬心からバルモンにセシルを誘惑するよう持ちかける。
これが1959年のフランス版だ。時代背景を現代のパリの上流社会に変えている。
「危険な関係のブルース」はスキャンダラスな映画にマッチした名曲だ。リー・モーガンのトランペットとパルネ・ウイランのテナーサックスが凄い。(ライブではベニー・ゴルソンのテナーサックス)
ちなみに、小説「危険な関係」は韓国では「スキャンダル」というタイトルでペ・ヨンジュン主演で映画化されている。
おれはグレン・クローズとジョン・マルコビッチ主演による小説通りの中世フランス版の「危険な関係」が一番好きだが。
【危険な関係のブルース】
https://youtu.be/scZxGiy_t_k
【ライブ】
https://youtu.be/OSXEQV4KvIc
【映画 スキャンダル】
https://youtu.be/CiqN3HTomr0
【映画 危険な関係 1988】
https://youtu.be/dO3U2dBwuWA