浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

なんば 自由軒

No.3101
【今日のレトロ店】
たまに食べたくなる味
「なんば 自由軒

大阪なんばのグルメと言えば、551の蓬莱自由軒だ。自由軒は名物カレーで有名な店だ。
自由軒の名物カレーは、作家の織田作之助の名作小説「夫婦善哉」にも登場する。

夫婦善哉」は、大阪のぼんぼん(商家の裕福な息子)の柳吉と働き者の妻の蝶子の人情小説だ。
自由軒で卵黄入りのライスカレーを食べながら柳吉は蝶子に説明するのだ。
自由軒のラ、ラ、ライスカレーはご飯にあんじょうま、ま、ま、まむしてあるよって、うまい」
柳吉は吃音症なのだ。

自由軒の名物カレーは、カレールウにご飯を混ぜて卵黄を落とす。それにウスターソースをかけて食べる。
クセになる味ではないが、たまに無性に食べたくなるカレーではあります。