No.3016
【レトロスペクティブ】
大阪一番の名画座
「大毎地下劇場」
20代に勤務していたデザイン事務所が大阪の堂島にあり、ちょっと本屋に行って来ます、と言ってサボるいや個人的休憩していたのは淀屋橋のＭＪＢ珈琲か大毎地下劇場だった。
大毎地下劇場は今はなき毎日ホールの地下にあった名画座（映画館）だ。当時の名画座は京都の京一会館か大毎地下劇場が有名で、だいたい名作映画は２～３本立てだった。今みたいに映画のDVDもなく、古い映画は名画座に行くしかなかった。大毎地下劇場はよく通い、フランスのヌーヴェルヴァーグ作品も殆んどここで観た。フランソワ・トリュフォーの名作「終電車」もここだった。
名画座はコロナ禍だけじゃなく、DVDやネット配信で衰退してゆき、大阪は九条のシネヌーヴォと十三の第七藝術劇場だけになってしまった。淋しい話だな。
💮添付のきれいな写真は「青春タイムトラベル」様のサイトからお借り致しました。どうもありがとうございました。
