浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

エアプレーン

No.2997
【レトロスペクティブ】
パチンコの名機
「エアプレーン」

30歳の時に突然失業した。勤務先のデザイン会社が社長の死去と共に解散したからだ。困った。仕方なく、フリーライターをやりつつ会社面接の日々だった。その一方で毎日競輪と競馬、パチンコばかりしていた。

パチンコは趣味ではないのだが、あの頃は仕方なく朝と夕方の2回ホールに通っていた。その頃はまだ今のようなパチンコではなく、いわゆる羽根モノを打っていた。羽根モノとは台に飛行機を模したものがあり、玉が入ると羽が開き打つ玉がどんどん中に入り玉がたくさん出る仕組みだ。おれはエアプレーンと呼ばれる台と相性が良く、朝夕2千円で2万円稼いでいた。おれの信念でどれだけ調子が良くても朝に1万円、夕方に1万円稼いだら引き上げていた。競輪競馬もよく的中し、あの失業時期は月に60万円の収入だった。信じられない話だが。

31歳で再就職が決まり、パチンコは一切やらなくなった。今のパチンコ台なら全く勝てる自信がない。