「敗れざる者たち」

No.2793
【今日の1冊】
敗れざる者にドラマあり
沢木耕太郎
「敗れざる者たち」

高校1年の時の担任に勧められながら読んでなかった沢木耕太郎の名著「敗れざる者たち」を読んでみた。このノンフィクションは栄光を掴めなかった男たちと1頭のサラブレッドを取材している。

中でも「三人の三塁手」がいい。長嶋茂雄と同時期に巨人軍に入団して、長嶋と同レベルの力量を持ちながら正三塁手の位置を維持出来ずに挫折した2人の選手の人生を綴っている。何より凄いのは野球選手を辞めた後の彼らの人生にも沢木がこだわっていることだ。

他にもボクサーのカシアス内藤輪島功一、マラソンランナーの円谷幸吉、良血ではないサラブレッドのイシノヒカル、打撃の第一人者と呼ばれた榎本喜八を追っている。素晴らしいノンフィクションの傑作だ。