浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

サンスター文具 アーム筆入れ

No.2700
【レトロスペクティブ】
確かに頑丈ではあった
サンスター文具 アーム筆入れ」

おれが小学校の頃は筆箱ブームだった。その先陣を切ったのがサンスター文具の「アーム筆入れ」だった。歯磨き粉などを扱うサンスターとは別会社だ。

アーム筆入れのキャッチフレーズは「象が踏んでも壊れないアーム筆入れ」だった。発売時(1965)はテレビコマーシャルで実際に象がアーム筆入れを踏むシーンが流れていた。しかしアーム筆入れを敷き詰めた道を象は歩いていたわけで、「敷き詰めたアーム筆入れを象が踏んでも、個にかかる重量は分散されるから、そりゃ壊れないだろうな」とおれは思っていた。嫌な子供である。

その後、鍵や磁石で開ける筆箱ブームに移り、アーム筆入れは小学生の間では話題にならなくなった。
健康食品会社のサラリーマン時代、エビデンスの依頼で訪ねた大学教授の研究室の机に、かなり古いアーム筆入れが置いてあったのには少し感動した。

🌀このコラムを書くのに色々調べていたら、コマーシャルの別バージョンでは象がアーム筆入れ単体を踏んでました。確かに壊れてなかったです。失礼しました。ごめんなさい(笑)

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