浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

きざみうどんとそば

No.2688
【よくわからないもの】
関西だけのメニューだが
「きざみうどんとそば」

人生もまあ永く生きていると「なぜだ?」ということがよくある。それを語りたい。今回はきざみうどんとそばだ。

昔から大の蕎麦好きなおれだが、よくわからないもののひとつがきざみうどんとそばだった。幼少の頃に母と昼食に蕎麦屋に入った時にメニューに<きざみうどん・そば>とあり、店の人に聞くと「薄揚げを刻んだものが入ってます」と説明された。おれはたぶん甘辛く煮込んだ薄揚げが刻んで入っているのだろうと思い注文したんだ。運ばれてきたきざみそばの薄揚げには味はなかった。騙されたような気分だった。

わからない。誰が味のついてない刻んだ薄揚げを乗せたうどんとそばに満足するんだろう。ネットで調べてもどういうものかはわかっても存在理由がわからない。たぶん軽く油抜きした薄揚げだと、だしそのものが染み込んで美味しいと言うことか。なんだかなあ。

写真は道頓堀の老舗で名店の「今井」さんのオンラインショップよりお借りしました。ありがとうございました。