浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

松崎しげる マイ・ラブ

No.2560
【今日の1曲】
将来が読めなかったあの頃
松崎しげる「マイ・ラブ」

ドラマ「噂の刑事トミーとマツ」の軽くてチャラい演技でお笑い系の歌手のイメージが強い松崎しげるだが、おれは日本屈指のヴォーカリストだと思っている。
松崎しげると言えば「愛のメモリー」か「ワンダフルモーメント」だが、おれは「マイ・ラブ」(1980)が一番好きだ。ちなみにこの曲も「ワンダフルモーメント」もトミーとマツのエンディング曲になった。
「マイ・ラブ」は好きな女のために肉体労働をしながら必死で働く男をイメージした曲で、聴けばいつもグッとくる。

おれも19から25まで自動車工場で働いた。毎日好きでもない自動車を組み立てながら、定年までこの仕事かと思うと暗然たる気持ちになった。そんな頃によく「マイ・ラブ」を聴いたんだ。

その後、おれは自動車会社を辞めてデザインの専門学校に入り広告制作会社を経てメーカーのサラリーマンになった。作業衣からスーツにネクタイになった姿が自分でもおかしかった。
そんなある日、残業を終えて帰る途中で居酒屋に入った。店には肉体労働だろうか何人かの青年が作業衣のまま酒を飲んでいた。なんかその姿に昔の自分を見たんだね。偶然にも店の有線放送から懐かしい「マイ・ラブ」が流れてきたんだ。

【歌詞】
https://sp.uta-net.com/movie/179804/

【マイ・ラブ】
https://youtu.be/SzRCbXoSOpw

【ワンダフルモーメント】
https://youtu.be/Cce8SlDF6jI

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