No.2070
【今日の映画】
感情移入できる人多し
パトリス・ルコント監督
「仕立て屋の恋」
スカパー!に加入してから観たかった映画、なかなか観る機会のなかった映画が観られて嬉しい。パトリス・ルコント監督の「仕立て屋の恋」(1989フランス)もそんな1本だ。
向かいに住む美しい女性アリスの生活を、毎晩電気もつけずにただ眺める男・仕立て屋のイール。そんな彼を刑事が尋ねてくる。殺人事件の容疑者の一人として考えられていたからだが。
しかし真犯人はアリスとその恋人だった。イールはそれを知りながら黙っている。アリスを愛していたからだ。そこからイールの悲劇が始まる。
フランス映画は、五月革命(1968)の頃に自主制作映画から始まったムーブメントのヌーヴェルヴァーグからトリュフォーやゴダールが活躍し、1980年代以降はリュック・ベッソン、レオス・ カラックスが世界的人気を博した。その後、低迷していたフランス映画の救世主となったのがフランソワ・オゾンとパトリス・ルコントだ。
ルコントの作品は古いフランス映画の香りを残しつつ実にわかりやすい。ルコントの「髪結いの亭主」も最高だった。
「仕立て屋の恋」はお勧めです。(^-^ゞ