浮月堂黄昏抄

風流なライフスタイルのために

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

吉田修一 東京湾景

No.2722 【今日の1冊】 また読みたくなる不思議 吉田修一「東京湾景」5年ほど前に単行本、3年前に文庫本で読んだのだが、どういう結末だったか忘れたので吉田修一の恋愛小説「東京湾景」をKindleで再読した。もちろん大筋はだいたい覚えている。東京湾の…

有馬温泉の炭酸煎餅

No.2721 【今日の菓子】 平凡な菓子だが美味しい 「有馬温泉の炭酸煎餅」あまり温泉は好きではないのだが、関西の奥座敷・有馬温泉だけは30回くらい行っただろうか。金泉銀泉と呼ばれる水質も好きだが、夜の温泉街がそれらしくて好きだった。有馬温泉に行く…

ロッテの板ガム

No.2720 【レトロスペクティブ】 板ガムは未成年の煙草 「ロッテの板ガム」コンビニに行って気がついたのは最近は板ガムが販売されていないんだな、ということだ。板ガムのほとんどはタブレットタイプに代わってしまった。昔は子供のおやつの定番だったし、…

御座候

No.2719 【今日の菓子】 大阪を代表する焼き菓子 「御座候」一般的に回転焼きと呼ばれる菓子は大阪では「御座候(ござそうろう)」と呼ばれている。御座候とは昔の江戸言葉で「ござる」の丁寧語であり尊敬語だ。武士が知人等に同情される時に「情けは無用に…

泉鏡花 外科室

No.2718 【今日の1冊】 純文学はかくあるべし 泉 鏡花「外科室」高校時代に読んだ泉鏡花の小説「外科室」を40年後の今、再読した。「外科室」は1895年に鏡花が発表した短編小説だ。舞台は明治期。美しい貴船伯爵夫人は病の治癒の手術を受けるため病院に入る…

UCC珈琲 ブレンド缶

No.2717 【CAFE BeRLiN 今日の珈琲】 たまに飲むのはこの程度で 「UCC珈琲 ブレンド缶」おれの頭の中の想像上の喫茶店CAFE BeRLiNのマスターの浮月堂です。最近の珈琲やカフェについて語りたいと思います。 どうぞよろしく。以前より思っていたことだが、最…

小岩井レーズンバター

No.2716 【今日の酒肴】 塗るだけにあらず 「小岩井レーズンバター」20代の頃に初めてバーに行って驚いたのは、酒肴のレーズンバターを見たことだろうか。バターはパンに塗るか料理に使うものと認識していたので、食べるものという意識がなかった。レーズン…

ドンクのバタール

No.2715 【今日のパン】 フランスパンの定番 「ドンクのバタール」最近は嚥下機能が落ちたために食べなくなったが、一時期は3日ごとにフランスパンのバタールを購入していた。食べ慣れたドンクのバタールだ。バケットやパリジャンでは少し大きすぎるし、プ…

不二家のプリン

No.2714 【レトロスペクティブ】 懐かしい、あの頃の洋菓子 「不二家のプリン」あまり地上波は観ないのだが、たまに観ると番組のスイーツ特集なんかで有名なパティシエが贅沢な材料で高価なものを作っている。 その店には女性が行列する。それには反論はない…

花椿ビスケット

No.2713 【今日の菓子】 さすが名門の味 「資生堂パーラー 花椿ビスケット」1年に何回か購入する菓子が資生堂パーラーの花椿ビスケットだ。資生堂は化粧品メーカーだが、資生堂パーラーは明治35年創業の洋食・洋菓子の老舗の中の老舗だ。花椿のマークは昔か…

神戸ノート

No.2712 【おれの愛用品】 レトロっぽいが未だ現役 「神戸ノート」たぶん昔の小学生はブリタニカ学習帳を使い、今の小学生はジャポニカ学習帳を授業で使っているのではないだろうか。神戸出身のおれの小学生時代は「神戸ノート」だった。関西ノート株式会社…

サンライズとメロンパン

No.2711 【よくわからないもの】 近くて遠い不思議な名前 「サンライズとメロンパン」小学校4年まで神戸で過ごし、大阪に来て初めに驚いたのはパンについてだ。普通に食べる6枚切りのサイズを神戸では「1食」と呼んでいたのに大阪は「1斤(きん)」だっ…

桃屋 江戸むらさき特級

No.2710 【原田家御用達】 これでなければ 「桃屋 江戸むらさき特級」 少し変わっているが、おれは自宅で夕食を食べる時はおかずを先に食べてしまう。その後にご飯をお茶漬けや味付け海苔で食べて終わる。この食べ方は京都の老舗料亭の女将さんに教わった。…

原田マハ スイート・ホーム

No.2709 【今日の1冊】 幸せに満ちた北摂小説 原田マハ 「スイート・ホーム」大阪の北部と兵庫県の宝塚は隣接しており、関西の富裕層はたいてい芦屋かこのあたりに住んでいる。 阪急電鉄が宝塚山手台をテーマにその場所の思い出を一般から募集し、それを元…

ロルバーン

No.2708 【おれの愛用品】 クリエイティブなノート 「ロルバーン」30代の頃から現在までよく使うノートはロルバーンだ。サラリーマン時代は販促アイデアや思いついたキャッチコピーをどんどん書いていた。ロルバーンはとにかく表紙がいい。無地のカラーもあ…

梅田 とんかつ豚晴

No.2707 【今日のレトロ店】 大阪のとんかつの名店 「梅田 とんかつ豚晴」おれが初めてとんかつを食べたのは、今はなき梅田の名店「豚晴(とんはる)」だった。食べたのは小学生の頃だから、かなりの老舗だ。豚晴は何を食べても美味しかったし、とんかつだけ…

佐野元春 アンジェリーナ

No.2706 【今日の1曲】 踊りたくなる名曲 佐野元春 「アンジェリーナ」佐野元春のデビューシングル「アンジェリーナ」は1枚目のアルバム「BACK TO THE STREET」(1980)に収録されている。佐野元春のデビューは衝撃的だった。デビューシングルの「アンジェ…

榮太樓總本鋪 梅ぼ志飴

No.2705 【今日の菓子】 変わらぬ味に魅力される 「榮太樓總本鋪 梅ぼ志飴」昔から定期的に購入する飴がある。榮太樓總本鋪の梅ぼ志飴だ。榮太樓總本鋪は文政元年(1818年)創業の老舗だ。梅ぼ志飴はおれの幼少期より家にあり、その頃から赤い缶は見慣れてい…

千鳥屋宗家 大納言清澄

No.2704 【今日の菓子】 食感が素晴らしい茶菓子 「千鳥屋宗家 大納言清澄」30代の時に茶道(裏千家)を習っていた。週に1回のお稽古(笑)に通っていたのだが、その茶席で初老の女性師範が供する和菓子が好きだった。濃茶と共に師範の用意する菓子は普通の生…

アート・ペッパー

No.2703 【浮月堂 JAZZ名盤紹介】 ある意味、白人アルト最高峰 アート・ペッパー 「アート・ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」有名で超一流なのにあまり聴かないのがアルトサックス奏者のアート・ペッパーだ。白人アルトサックスの最高峰と言われ…

梅沢富美男 人生70点主義

No.2702 【今日の1冊】 日本の数少ない好漢だ 梅沢富美男 「人生70点主義」おれが毎週、週刊現代を読むのはグラビア目当てではなく、梅沢富美男のエッセイ「人生70点主義」が連載されているからだ。梅沢富美男を初めて観たのは、1982年のTBSの名作ドラマ「…

大分県産の卵 蘭王

No.2701 【原田家御用達】 実に美味しいブランド卵 「大分県産 蘭王」ある時から、うちで購入する卵は2種類になった。ひとつはJAの価格の安い卵、もうひとつはブランド卵の蘭王だ。蘭王は大分県産の玉子で、安心して鶏に与えられるパプリカ(赤ピーマン)を…

サンスター文具 アーム筆入れ

No.2700 【レトロスペクティブ】 確かに頑丈ではあった 「サンスター文具 アーム筆入れ」おれが小学校の頃は筆箱ブームだった。その先陣を切ったのがサンスター文具の「アーム筆入れ」だった。歯磨き粉などを扱うサンスターとは別会社だ。アーム筆入れのキャ…

神戸風月堂のゴーフル

No.2699 【今日の菓子】 神戸市民の代表銘菓 「神戸風月堂のゴーフル」神戸の3大菓子メーカーと言えばモロゾフ、ゴンチャロフ、そして神戸風月堂ではあるまいか。おれがそう思っているだけかも知れないけど。神戸風月堂を代表する菓子と言えばゴーフルだ。…

スネオヘアー ワルツ

No.2698 【今日の1曲】 人気アニメのエンディング スネオヘアー「ワルツ」名作漫画で、またかつての人気アニメ「ハチミツとクローバー」のエンディング曲でスネオヘアーの「ワルツ」がいい。おれ的にはオープニング曲のYUKIの「ドラマチック」より好きだ。…

レコードコレクターズ

No.2697 【今月の雑誌】 一番深い特集の雑誌 「レコードコレクターズ」久しぶりにレコードコレクターズを購入した。今月号(2022年4月号)はナイアガラトライアングルvol.2特集。アルバム発表40年を記念して発売された40周年記念盤についての特集だ。ナイ…

喜八洲総本舗の花ぼた餅

No.2696 【今日の菓子】 隠れた人気の和菓子 「喜八洲総本舗の花ぼた餅」大阪人ならたいてい知っている和菓子屋・喜八洲総本舗(きやす・そうほんぽ)。阪急十三駅西口すぐそばに本店がある。なんと言っても大阪の他の和菓子屋の追従を許さない、みたらし団…

グリーンドルフィン・ストリート

No.2695 【浮月堂 JAZZ名盤紹介】 しっとりした大人のジャズ ビル・エヴァンス 「グリーンドルフィン・ストリート」ビル・エヴァンスが1959年に発表したアルバム「グリーンドルフィン・ストリート」がいい。本盤1曲目の「あなたと夜と音楽と」は1962年の名…

吉田篤弘 台所のラジオ

No.2694 【今日の1冊】 これはまさに大人の童話 吉田篤弘 「台所のラジオ」吉田篤弘の作品は深く考えずに読めて、その舞台背景の「何か」がひとつだけ心に残る良さがある。「台所のラジオ」(ハルキ文庫・刊)もそんな作品だった。「台所のラジオ」は12篇の…

南佳孝 スタンダードナンバー

No.2693 【今日の1曲】 メロウなラブソング 南 佳孝 「スタンダードナンバー」薬師丸ひろ子のヒット曲「メインテーマ」を作詞作曲した南佳孝が、一部歌詞を変えてセルフカバーしたのが名曲「スタンダードナンバー」(1984)だ。南佳孝は発表する曲すべてが…